ストラテジ系経営戦略
サプライチェーンマネジメント(SCM)とは?
読み方: さぷらいちぇーんまねじめんと
1行定義
原材料の調達から製造・物流・販売・顧客への届け先まで、モノの流れと情報を統合管理して全体最適・コスト削減・スピード向上を図る経営手法
詳細解説
サプライチェーンマネジメント(SCM:Supply Chain Management)とは、原材料の調達→部品製造→完成品組立→物流→小売→顧客まで、製品が届くまでの一連の流れ(サプライチェーン)全体を、情報共有によって統合的に管理・最適化する経営手法です。従来は各工程の企業が個別最適化(自社コスト最小化)を追求していたため、在庫の過剰・欠品・物流の非効率が生じていました。SCMはこれをサプライチェーン全体での最適化(全体最適)に転換します。SCMの主な効果は、①需要変動への迅速対応、②在庫の適正化(JITとの連携)、③納期短縮、④サプライヤーとの連携強化によるコスト削減です。情報システム面では、ERP(基幹業務システム)・EDI(電子データ交換)・WMS(倉庫管理システム)・TMS(輸配送管理システム)との連携が重要です。近年はコロナ禍によるサプライチェーン途絶(工場停止・港湾混雑)や地政学リスク(特定国への依存)から「サプライチェーンの強靭化・分散化」が経営課題となっています。ITパスポートでは「SCMの目的(全体最適・情報共有)」「JITとの違い」「BCP(事業継続計画)との関連」が問われます。
ITパスポートでの出題ポイント
- 1SCM=調達→製造→物流→販売の全体を情報共有で最適化する手法
- 2部分最適(各社が自社利益を優先)から全体最適(チェーン全体の効率化)への転換
- 3ERP・EDI・WMSなど情報システムとの連携がSCM実現の鍵
- 4サプライチェーン強靭化:特定地域・企業への依存リスクを分散する近年の重点課題
関連用語
シラバス 6.5 準拠 / 最終更新: 2026-05-26