テクノロジ系コンピュータシステム

浮動小数点数とは?

読み方: ふどうしょうすうてんすう
1行定義

科学的記数法(仮数×2の指数乗)で実数を近似表現するコンピュータの数値形式。IEEE 754が標準でPythonのfloatやC言語のdoubleが該当

詳細解説

浮動小数点数(Floating-Point Number)は、コンピュータ上で実数(小数や非常に大きな数・非常に小さな数)を表現するための数値形式で、科学的記数法(例:1.23×10^5)と同様に「符号部・指数部・仮数部」の3要素で数値を表現します。名前の「浮動」は小数点の位置が固定でなく(整数演算の「固定小数点」と対比)指数によって移動することに由来します。IEEE 754(1985年制定・2008年改訂)が浮動小数点数の国際標準で、単精度(32ビット: float)と倍精度(64ビット: double)が主に使われます。単精度32ビットの内訳は符号1ビット+指数8ビット+仮数23ビット、倍精度64ビットは符号1ビット+指数11ビット+仮数52ビットです。倍精度は単精度より表現範囲と精度が高くなります。浮動小数点数の課題は「丸め誤差」です。0.1+0.2を浮動小数点で計算すると0.30000000000000004のようにわずかな誤差が生じます。これは2進数で0.1(10進)が無限小数になり正確に表現できないためです。金融計算・会計システムでは誤差が問題になるため、10進数を正確に扱う「BCD(2進化10進数)」や整数演算(金額を銭単位・円×100で整数処理)が使われます。浮動小数点数の特殊値として「±0」「±無限大(Inf)」「NaN(Not a Number: 0/0など不正演算)」があります。ITパスポートでは「浮動小数点数の構成(符号・指数・仮数)」「丸め誤差の概念」「単精度と倍精度の違い」が出題されます。

ITパスポートでの出題ポイント

  • 1符号部・指数部・仮数部の3要素で実数を近似表現
  • 2IEEE 754が標準:単精度32ビット(float)・倍精度64ビット(double)
  • 3丸め誤差:2進数で正確に表現できない小数が近似値になる(0.1+0.2≠0.3問題)
  • 4金融計算では誤差回避のため整数演算やBCDが使われる

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シラバス 6.5 準拠 / 最終更新: 2026-05-26